
今回お話を伺ったのは、銀行員として15年のキャリアを持つ小野さんです。現場実践型 人材変革プログラム”SATOBITO”への参加を通じて、数字に偏った自身の視点に気づき、お金では測れない価値や人との向き合い方に変化が生まれたといいます。
・お話を伺った方 :小野 順也 さん
・部署/役職 :株式会社埼玉りそな銀行 小川支店 オフィサー
・勤続年数 :15年
・実施プログラム :課題探求コース(異業種形式)
“地域の課題”に向き合い、自分なりの答えを見つけたかった
――SATOBITO参加時の業務と役割について教えてください。
埼玉りそな銀行の小川支店でオフィサーをしています。支店としては24名程度の規模で、支店長に次ぐ立場です。また、小川支店は東秩父村の指定金融機関でもあるので、市町村とのやり取りも多く、地域活性化の観点で行政との連携にも携わっています。
――SATOBITOへの参加のきっかけを教えてください。
これまでも外部研修はありましたが、座学が中心でした。そんな中、地域課題に触れながら実践形式で学べるプログラムが始まると聞き「これは参加したい」と思いました。日頃、市町村の方々と会話する中で、人口減少や地域衰退は当然話題にあがります。ただ、その課題に対して、自分が何か解決策を持っているわけではありませんでした。銀行として“地域活性化”を掲げている以上、何かしら自分でも地域活性化のスキルやノウハウを持ちたいと思ったのが大きかったですね。

数字中心の視点に偏っていた
――SATOBITOに参加して印象に残っていることはありますか。
さとゆめCEOの嶋田さんが、「新規事業を始める前は、不安と自信のバランスでいうと、自信が少しだけ勝ったぐらいのバランスでチャレンジしてみる」とおっしゃっていたのが印象に残っています。多くの新規事業を手がけている事業家の方は、てっきり自信が9割で挑戦されているのだろうと思っていましたが、そんなことはないんだと。例えば、地域活性化に関しても現時点で解決策をもっていないからと不安になりすぎるのではなく、チャレンジしても良いと思うことができました。
また、講義でインプットした”8つの資本”という考え方にも非常に影響を受けました。銀行員なので、“資本”と聞くと、どうしてもお金に換算できるものを想像します。一方で、”8つの資本”では文化資本や精神資本といった、“数値化できない価値”も含まれていました。その話を聞いた時に「自分は今まで、地域を考える時にもお金の流れを中心に見ていたんだな」と気づかされました。
――SATOBITO参加後、日々の業務で変化はありますか。
埼玉県の小川町や東秩父村は和紙が有名なのですが、SATOBITO参加前と今では見方が変わり、伝統文化や土地に根付く歴史、人の想い、そういった”非経済的価値”は社会を豊かにしていると気づき、ちゃんと目を向ける必要があると感じています。

“先を急がない”マネジメントへ
――チームでの活動はいかがでしたか。
普段の業務では、オフィサーという立場もあり、自分が中心になって進めることが多いです。効率重視のタイプで、部下から相談を受けてもある程度話を聞いた段階で「結論はこうだよね」と先回りして答えを出してしまうことがありました。
だから、SATOBITOのプログラムではあえて“引っ張らない”ように意識していました。正直、途中で「なんでそんなに風呂敷を広げるんだろう」と違和感を覚えてしまう場面もありました。でも後から話を聞いてわかったのですが、その方はもっと先の未来を見据えて発言していたんです。 役職も肩書きも外して、いち参加者として他社の方々と向き合ったからこそ、自分の思考の癖がよく見えた気がします。
――周囲から変化を指摘されることはありますか。
「話しかけやすくなった」とは言われます。市町村とのやり取りでも、”まず答えを出す”のではなく、さまざまな立場の方に話を聞くようになりました。以前は、決裁権がある人を中心に聞いて進めれば早いと思っていたんです。でも実際は、現場担当者・地域住民・役場職員など、立場が違えば見えている景色も違う。表面的な話の奥には、その人自身も整理できていない悩みや背景があるので、1人の声だけで判断してはいけないんだと実感しました。

「埼玉のために働きたい」という想い
――今後、SATOBITOでの経験をどのように活かしていきたいですか。
すでに市町村との連携で活きていますし、長期的には埼玉県全体の成長のために役立てたいです。実は、以前東京の支店に異動した際に「自分は埼玉が好きなんだ」と気づかされました。当社は”地元埼玉とともに発展する銀行”を掲げており、今回の経験を通して自分自身としてもより強くその想いを持つようになりました。将来的にはもっと広域で埼玉のプレゼンス向上に関われるような仕事をしていきたいと思っています。
SATOBITOは、“社会課題解決の入り口”
――SATOBITOのプログラムを一言で表すとなんでしょうか。
“社会課題解決の入り口”ですね。地域課題への向き合い方だけでなく、人との関わり方や、自分自身の視野を広げる機会として、非常に価値のある経験だったと思います。実は社内でも勧めたいと思っているマネージャーがいます。役職が上がると俯瞰的な視点が必要になるため、物事の見方を広げる機会を必要としている人にお勧めしたいです。
※サービス内容やお話を伺った方のご担当部署・役職などの情報はインタビュー当時のものとなり、現在とは異なる場合がございます。

| 社名 | 株式会社埼玉りそな銀行 |
|---|---|
| 業種 | 銀行業 |
| 従業員数 | 約3,000名 |
| 実施プログラム | 課題探求コース(異業種形式)) |



